永住許可申請の書類をひととおりご自身でそろえた後で、提出前に一度だけ内容を確認する、という頼み方ができます。申請をやり直したり、準備し直したりする必要はありません。気になっている部分だけを見る形でも構いません。
制度を調べて、必要書類を確認して、住民票や課税証明書、納税証明書を取りに行って、申請書も自分で記入した。ここまで来たところで、封筒に入れる手前で止まってしまう、という方は少なくありません。
このページでは、提出前にご自身で確認できることと、それでも残る不安をどう扱うかを整理しています。
提出直前に手が止まる場面
ご相談をお聞きしていると、止まっている理由はだいたい次のどれかです。
・申請書の記入の仕方が、これで合っているか分からない
・年金や税金の納付状況に、少し気になる時期がある
・理由書の内容が、これで足りているか分からない
・書類は集めたが、全体として不自然でないかを誰にも見てもらっていない
いずれも、調べれば調べるほど判断がつかなくなる部分です。書類そのものは手元にあるのに、最後の一歩で止まる、という状態になります。
なぜ提出前に迷いやすいのか
出入国在留管理庁のページでは、日本人・永住者の配偶者や実子の方と、就労資格の方とで、必要書類の一覧が分かれています。自分がどちらの一覧を見ればよいのか、途中で分からなくなることがあります。
2 不足があると、審査が進まない扱いになる
入管は、提出書類が不足している場合は追加資料を求めることになり、資料がそろうまで審査を進めることが難しいと案内しています。そのうえで、書類がそろっている方の審査を優先する、とも明記されています。
3 細かい要件が変わることがある
了解書の提出やセルフチェックシートの提出など、途中で追加された運用があります。少し前に調べた情報のままだと、現在の案内と食い違うことがあります。

提出前に、気になっているところだけを一緒に確認していくこともできます。
提出前にご自身で確認できること
入管が公開しているチェックシートを使う
出入国在留管理庁のページには、在留資格・身分ごとの提出書類チェックシートと、要件を確認するためのセルフチェックシートが用意されています。セルフチェックシートについては、審査を円滑に行う観点から、他の書類と併せて提出するよう案内されています。まだ使っていない場合は、ここを一度通しておくと、抜けが見つかることがあります。
書類同士の食い違いを見る
意外と多いのが、単独では正しいのに、並べると合わなくなっているケースです。
| 確認する組み合わせ | 見るポイント |
|---|---|
| 申請書と在職証明書 | 勤務先名、入社年月、役職の表記がそろっているか |
| 申請書と課税・納税証明書 | 記載した収入額と、証明書の総所得が説明できる関係になっているか |
| 理由書と提出資料 | 理由書に書いた経歴や時期が、資料の日付と合っているか |
| 住民票と申請書 | 住所、世帯構成、氏名の表記(ミドルネーム、旧姓)が一致しているか |
納付状況の資料は期間に注意する
住民税は直近3年分、公的年金と公的医療保険の保険料は直近2年分が対象になります(日本人・永住者・特別永住者の実子等の場合は直近1年分)。国税については、納税証明書(その3)を5つの税目すべてについて提出する形になっています。期間や通数の数え方は間違えやすい部分です。
それでも残る部分だけを、見てもらうという方法
ここまで確認しても、「合っているとは思うが、確信が持てない」という部分は残ります。そこを一度だけ見てもらう、という使い方ができます。
ここまでご自身で準備されたのであれば、申請全体を依頼し直す必要はありません。気になっているのが理由書だけであれば理由書だけ、年金の一時期だけであればその部分だけ、というご相談で構いません。

一通りそろえた後で、このまま出していいのか迷う瞬間があります。
提出前チェックでお伝えする内容
当事務所では、提出前の確認だけをお受けしています。拝見するのは次のような点です。
・必要書類に不足がないか
・書類同士に食い違いがないか
・理由書の内容
・納税に関して説明を足したほうがよい点がないか
・年金・健康保険に関して説明を足したほうがよい点がないか
・そのほか、ご本人が特に気にされている部分
確認した結果は、「ここは確認したほうがよさそうです」「この部分は説明を足しておいたほうがよさそうです」という形でお伝えします。その後どうするかは、ご本人に選んでいただいています。
・気になる部分だけ、追加でご依頼いただく
・申請全体について、あらためてご相談いただく
確認した後も、申請そのものはご本人が行っていただく前提です。こちらから全体の代行をお勧めすることはありません。
ご相談の流れ
よくあるご質問
書類はもう全部そろえてしまいました。今からでも確認だけお願いできますか。
できます。そろえた後の確認が、このご相談の想定している場面です。準備をやり直していただく必要はありません。
確認の結果、問題が見つかったら申請全体を依頼することになりますか。
いいえ。お伝えした点をご自身で直して提出していただいて構いません。追加でご依頼いただくかどうかは、ご本人に決めていただいています。
一部分だけの確認でもお願いできますか。
できます。理由書だけ、年金の一時期だけ、といったご相談で構いません。
書類が足りないまま提出するとどうなりますか。
入管は、提出書類が不足している場合は追加資料を求めることになり、資料がそろうまで審査を進めることが難しいと案内しています。また、書類がそろっている方の審査を優先するとされています。
提出した書類は返してもらえますか。
原則として返却されません。再度入手することが難しい資料の原本などについて返却を希望する場合は、申請時に申し出ることとされています。
提出前の確認だけ、というご相談で構いません。
気になっている点をお聞かせいただければ、その部分から拝見します。ご相談の時点で費用が発生することはありません。
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