2025年、アメリカで複数の大学に在籍する600人以上の留学生のビザが突然取り消されたというニュースが話題となりました。
これは、トランプ氏の掲げる「アメリカ・ファースト」政策の一環として理解されており、学問の自由や表現の自由への影響が懸念されています。
目次
「アメリカ・ファースト」とは?
トランプ大統領が掲げている外交・内政の基本方針であり、以下のような考え方に基づいています。
- 外国よりも自国民の利益を最優先
- 外国人や移民には厳格に対応
- 国家安全保障を最重要視
留学生ビザ取り消しの概要
- 対象:全米90校以上、600人超の留学生
- 手続き:事前通知なし。SEVIS(留学生情報システム)上で無効化
- 理由:軽微な犯罪歴や特定の政治的活動との関与など
- 政府からの正式な説明は不十分なまま
移民・就労系ビザ保有者への影響
「アメリカ・ファースト」の考え方は、留学生だけでなく、H-1Bビザ(専門職)、技能系、就労移民、家族帯同者など、すべての外国籍滞在者に波及しました。
- H-1Bビザの審査を厳格化し、年収基準や職種要件を引き上げ
- 永住権(グリーンカード)の審査では「経済的自立」の条件を導入
- 一部の国・宗教圏を対象に、入国そのものを制限(トラベルバン)
これにより、多くの外国人が滞在継続に不安を抱える状況となり、アメリカでのキャリア形成や生活設計に大きな影響が出ました。
大学・人権団体の反応
多くの大学はこの措置に対して抗議を表明し、「学生や教職員の人権が侵害されている」として政府に説明を求めました。
また、弁護士や人権団体は、司法的手続きや通知のない一方的なビザ取消は制度的に問題があると指摘しています。
留学・移住希望者が気をつけるべき点
ビザがあれば安全、という時代ではなくなりつつあります。特に、政権交代によって移民政策が大きく変動する国では、制度だけでなく「政治の空気」や「社会の風向き」にも注意する必要があります。
まとめ:制度だけでなく“空気”にも注意を
アメリカ・ファーストの名の下で、外国人への締め付けが強化される可能性は、今後も続くと考えられます。
アメリカでの留学や就労、永住を検討する際には、制度の確認だけでなく、「政治の変化が滞在にどう影響するか」という視点も重要です。
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