永住者でもビザが消える?1年以上の出国には要注意!
「永住者になったから、海外にずっと住んでいても問題ない」と思っていませんか?実は、再入国の手続きを忘れてしまうと、せっかく取得した永住資格が消滅してしまう可能性があります。
特に注意すべきなのが「再入国許可」と「1年ルール」です。このルールを知らずに海外に長期滞在した結果、空港で入国を拒否された事例も報告されています。
そもそも再入国許可とは?
永住者が日本を出国する際は、「再び日本に戻る意思がある」ことを示す必要があります。そのための手続きとして、「再入国許可制度」があります。
1つ目は「再入国許可(一般)」です。これは事前に入管で申請することで取得でき、最長で5年間有効です。
2つ目は「みなし再入国許可」です。出国時に空港で「再入国する」にチェックを入れれば自動で許可され、こちらの有効期限は原則1年間です。
1年を超えるとどうなる?
みなし再入国許可を使って出国した場合、1年以内に日本へ戻らなければ、永住資格は自動的に失効します。「少し予定が延びてしまった」というだけでも、日本への再入国が認められなかったケースが実際にあります。
つまり、1年以上日本を離れる場合は、あらかじめ「再入国許可(一般)」を取得しておく必要があるのです。
長期出国する場合の正しい対応
1年以上日本を離れる予定がある場合は、以下の対応を取りましょう。
- あらかじめ「再入国許可(一般)」を取得する(最大5年有効)
- やむを得ない事情で滞在が延びた場合は、可能な限り一度日本に戻って再申請を行う
特に家族の介護や現地での生活上の事情、情勢の変化などにより、予定より滞在が延びるケースもあるため、事前の備えが重要です。
実際にあったトラブル例
永住者のAさんは、母国の家族の看病のため1年3か月間出国していました。出国時にはみなし再入国許可で対応していましたが、1年を超えたことで資格が自動的に消滅と判断され、日本への再入国が認められませんでした。
まとめ:永住者も油断禁物!
永住者であっても、正しく手続きをしていなければ資格が取り消されてしまうリスクがあります。
よくある誤解 | 実際のルール |
---|---|
永住者はずっと海外にいても大丈夫 | 1年ルールに注意! |
再入国の手続きは不要 | 必ず手続きが必要! |
永住者として海外に滞在する前には、再入国許可の有無と有効期限を必ず確認しましょう。制度を正しく理解し、うっかり資格を失うことのないよう注意が必要です。
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