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JLPT N4でどのくらい話せる?外国人の日常会話レベルを徹底解説

JLPT N4とは?外国人が目指す“最初のステップ”

日本語能力試験(JLPT)は、外国人の日本語力を客観的に評価するための検定で、N1(最上級)からN5(初級)まで5段階に分かれています。その中でもN4は、比較的早い段階で目標とされるレベルであり、技能実習生、留学生、アルバイト従事者など、日本で生活や就労を始めたばかりの外国人が多く目指しています。

N5よりも一段階上に位置づけられるN4レベルでは、日常生活に必要な日本語の基本表現や語彙、文法を理解できることが期待されます。ひらがな・カタカナを正確に読んだり書いたりでき、簡単な漢字(約300語程度)を認識し、ゆっくりと話される内容であれば理解できるのが特徴です。また、定型的な文型(〜です、〜ます、〜てくださいなど)を用いた簡単な会話が可能です。

一方で、N4レベルでは複雑な会話や専門用語を含む説明、早口の日本語への対応は難しく、特に電話対応や敬語の使用などには課題が残ります。つまり、N4に合格したからといって、すぐに日本語を自由に使いこなせるわけではありませんが、「ある程度の意志疎通は可能である」という意味では、大きな前進だといえるでしょう。

N4レベルでできることと、つまずきやすい場面

N4を取得した外国人が実際にどのような日本語を使っているかを見ると、次のようなシーンでの会話ができることが分かります。たとえば、自己紹介では「わたしは〇〇じんです」「いま、日本の会社ではたらいています」といった基本表現を使い、自分の立場を簡潔に伝えることができます。

また、買い物の場面では「このシャツ、いくらですか?」「もう少しやすくなりますか?」など、商品の値段や交渉に関する会話が可能です。職場でも、「つぎのしごとはなんですか?」「このしごとは、どうやってしますか?」といった基本的な指示の確認や質問ができるため、仕事内容の把握や報告のやりとりに活用できます。

ただし、すべての場面に対応できるわけではありません。たとえば、電話対応では相手の声が聞き取りにくく、内容を正確に把握できないことがあります。また、役所の手続きでは専門用語や複雑な文章が多く、内容を十分に理解することが難しいこともあります。さらに、職場での説明が早口で進む場合や、敬語が多用される環境では、意味を正確に捉えられないという声もよく聞かれます。

こうした困難に直面したときに有効なのが、「やさしい日本語」の活用や、図やジェスチャーによる補足説明です。受け入れる側が一歩寄り添った工夫をすることで、N4レベルの外国人でも十分に理解し、行動に移すことが可能になります。

N3へのステップアップと、支える側の心構え

N4レベルの外国人がさらにスムーズな会話や、複雑な状況にも対応できるようになるためには、N3へのステップアップが現実的な次の目標となります。N3では、より自然な表現や多様な語彙に触れ、日本人とのやりとりにおいても「理解できること」の範囲が大きく広がります。

N4からN3へのレベルアップには、一般的に300〜600時間程度の学習が必要とされています。その中には単語や文法だけでなく、読解力や聴解力の強化も含まれており、日常生活・職場での円滑なコミュニケーションの土台を築くことができます。YouTubeの学習チャンネル、地域の日本語教室への参加、Ankiなどのアプリを活用した反復練習など、学習方法も多様化しています。

ただし、どれだけ学習環境を整えても、本人の努力だけで乗り越えるのは難しい場面もあります。だからこそ、私たち受け入れ側が、「N4だからまだ難しい」のではなく、「N4まで頑張ってきた」ことを認め、さらに理解を深めようとする姿勢を持つことが、共生社会の第一歩なのです。

「伝えたい」という気持ちと、「伝えようとしてくれている」姿勢が交わることで、言語の壁は少しずつ低くなっていきます。N4レベルの外国人に対し、「どこがわかりにくいか」「どうすれば伝わるか」を一緒に考えることが、より良い職場環境や地域社会づくりにもつながっていくでしょう。

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