スムーズな再入国のための手続き
再入国許可を得るための手続きは比較的シンプルですが、いくつかの要件を満たす必要があります。まず、日本で有効な在留資格を保持していることが基本です。パスポートと在留カードを所持していることも必須で、出入国在留管理局での申請が必要です。再入国許可には通常の再入国許可とみなし再入国許可の2種類があります。
通常の再入国許可は、1年以上の海外滞在や複数回の出入国を予定している場合に必要です。この許可には「単数回（シングル）」と「数次回（マルチプル）」の2種類があります。単数回の再入国許可は一度限りの出入国に有効で、再入国した時点で許可は失効します。一方、数次回の再入国許可は、許可の有効期間内であれば何度でも出入国が可能です。頻繁に日本を出国し再入国する予定がある場合には、数次回の許可が便利です。
一方、みなし再入国許可制度は、1年以内に日本へ再入国する場合に利用できる簡便な制度です。出国時に空港の出国手続きで「みなし再入国許可を利用する」と申告するだけで、再入国許可が自動的に適用されます。これにより、短期間の出国であれば、再入国手続きが簡素化され、手間がかからずに済む点が大きなメリットです。
ただし、再入国許可が得られない場合も存在します。例えば、重大な犯罪歴がある場合や、過去に出入国管理法に違反したことがある場合、特にオーバーステイや資格外活動があった場合などは、再入国許可が拒否される可能性があります。また、日本の公共の安全や秩序を乱す恐れがあると判断された場合も同様です。再入国の意思がないと疑われた場合や、手続きに不備があった場合も許可が下りないことがあります。
正当な理由があり、適切な手続きを踏んでいる場合は、通常再入国許可が得られますが、過去の違反歴や書類の不備には十分注意が必要です。
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