JLPT N4に合格している外国人は、実際どのくらい日本語で会話ができるのでしょうか?この記事では、N4の具体的な日本語レベルや、日常生活・職場での実際の会話力について、事例を交えてわかりやすく解説します。
目次
JLPT N4とは?外国人が最初に目指すレベル
JLPT(日本語能力試験)は、外国人が日本語能力を証明するための試験で、N1(最上級)からN5(初級)までの5段階に分かれています。
N4はN5より一つ上のレベルで、日常生活で使う日本語をある程度理解し、簡単な会話ができる水準です。技能実習生、留学生、アルバイトをしている外国人に多いレベルです。
N4レベルの日本語力とは?
N4レベルの外国人ができること:
- ひらがな・カタカナを正確に読み書きできる
- よく使われる漢字(約300語)を理解できる
- 簡単な文法(〜です、〜ます、〜てください等)を使える
- ゆっくり話せば内容を理解できる
苦手な部分:
- 複雑な文や専門用語の理解
- 電話や早口の日本語
- 敬語や丁寧語の運用
実際にどんな会話ができるのか?
N4レベルの外国人が話せる内容をシーン別にご紹介します。
✅ 自己紹介
- 「わたしはベトナムじんです。」
- 「いま、日本のかいしゃで はたらいています。」
✅ 買い物
- 「このシャツ、いくらですか?」
- 「もうすこし やすくなりますか?」
✅ 職場でのやりとり
- 「つぎのしごとは なんですか?」
- 「このしごとは、どうやってしますか?」
丁寧に、ゆっくりと話しかければ、N4レベルでもある程度の意思疎通が可能です。
職場や生活の中での困りごと
次のような場面では、N4レベルの外国人でも困ることがあります:
- 電話対応: 相手の声が聞き取りにくく、内容を誤解してしまう
- 役所の手続き: 専門的な言葉が多く、理解できない
- 職場の会話: 早口な説明についていけない
こうした場面では、「やさしい日本語」を使ったり、図やジェスチャーを交えて伝える工夫が重要です。
N4からN3へステップアップするには?
N4からN3に進むことで、より自然な日本語のやりとりができるようになります。
📚 学習時間の目安
N4からN3へ:約300〜600時間の学習が必要とされています。
🔧 おすすめの学習法
- YouTubeの「やさしい日本語」学習チャンネル
- 地域の日本語教室への参加
- スマホアプリ(Anki、日本語の森、TangoRistoなど)の活用
まとめ:JLPT N4でも日常会話はできる!
N4レベルの外国人は、基本的な日常会話は可能です。もちろん、難しい会話はまだ苦手ですが、「伝えたい」という気持ちと、周囲の「伝える工夫」があれば、円滑なコミュニケーションは十分に可能です。
「N4だから難しい」と決めつけるのではなく、支援する側も歩み寄る意識を持つことが、共生社会への第一歩となります。
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